小林秀雄の言語観

小林秀雄がかつて対談で言い放ちました。

小林「そうです。だから言葉ってものは、何も言葉になって外にあらわれる必要はちっともないわけです。だって行為に意味があると直覚するものは、その中に言葉があるなということを、想像することでしょう」

江藤淳「そのとおりですね」

小林「言葉になる、ならないは、どっちでもよい」

以上。『小林秀雄対談集〜歴史について〜』文芸春秋社

まあ仁斎・徂徠・宣長という国学の歴史を知らないと理解不能かもしれませんね。
少なくとも小林秀雄の代表作『本居宣長』を読んでないと現在の言語学を研究している方には何を言いたいのか伝わらないでしょう。